北海道の知床のニュースで「飽和潜水」という言葉を目にしました。
この「飽和潜水」はどういう意味でしょうか?
飽和潜水とは
読み方:ほうわせんすい
英語では「saturation diving」
意味:100メートル以上の深海に安全に潜る技術。
水圧によって体に窒素などのガスが溶け込んでいきます。浮上するとき、そのガスは血管中などに排出され出ていきいますが、安全にガスが抜けないと「減圧症(潜水病・潜函病)」と呼ばれる症状(血管が破れる、細胞が膨れるなど)になってしまいます。
飽和潜水は、この溶け込むガスを飽和状態にし深海でも安全に潜れるようにする技術で、加圧、減圧するための特別な装置(チャンバー)が用いられます。
浮上する際、安全に圧力を減らしていく時間は、加圧するときよりもはるかに多くの時間を要します。
ちなみに、飽和潜水など深海へ潜水に使うタンク(酸素ボンベ)の中身は、混合ガス(窒素と酸素の混合、ヘリウムと酸素の混合、窒素と酸素とヘリウムの混合など)です。
レジャーで潜るとき(ファンダイビング、体験ダイビングなど)に使うタンクの中身は、高圧縮された空気です。
では、人道回廊とは?