理義字(りぎじ)とは、同じ漢字を2つ組み合わせて構成される漢字のことをいいます。
例えば「木」が二つ組み合わせた「林」、
「月」が二つ組み合わせた「朋」などは理義字です。
但し、「昌」の様に上下に同じ漢字の組み合わせは
、理義字とはいいいません。
次に同じ漢字を3つ組み合わせて構成される漢字は、品字様(ひんじよう)と呼ばれます。
例えば、「木」が三つ組み合わせた「森」や、
「車」が三つ組み合わせた「轟」は品字様です。
今回は面白い理義字についてご紹介いたします。
次の理義字は何と読むでしょうか?
「ム」が二つで「厸」
⇒読み方「りん」「隣」の古字です。
「女」が二つで「奻」
⇒読み方「だん」、意味「言い争うさま」
「子」が二つで「孖」
⇒読み方「し、ふたご」
草の形に象る「屮」が二つで「艸」
⇒読み方「くさ、そう」
「言」が二つで「誩」
⇒読み方「けい」、意味「言い争う、競う」
「虎」が二つで「虤」
⇒読み方「がん」、意味「虎が起こる様」
「龍」が二つで「龖」
⇒読み方「とう」、意味「龍の飛ぶさま」
「奻」と「誩」はどちらも言い争う様子を意味しています。しかし「女」と「言」では、聞こえてくる声のトーンや種類が違うような感じがしますね。漢字って面白いですね。