「おこがましい」とは
ですぎたことや、ばかがていること、身の程をわきまえない意味で、自分をへりくだっていう時に使ます。
漢字で表記すると、「烏滸がましい」
この「烏滸」の由来は、むかし中国でうるさうことや、やかっましいことを、水際のカラスに見立て「烏滸(おこ)」と呼んでいたことです。「滸」は水際を指しています。
日本では、平安時代の頃は、「愚か、愚鈍、非常識な振舞い」を意味していましたが、愚鈍なものを表す「馬鹿」が室町時代になるとつかわれはじめて「烏滸」はつかわれなくなったそうです。
「厚かましい」との違い
「厚かましい」とは、「遠慮がない、図々しい」という意味で、地位や立場には関係なく、だれにでも当てはまる表現です。
しかし「おこがましい」は、身分にあっていないという意味(目上の人に対する配慮や申し訳なさ)を含んでいます。