...倉地は古藤から顔の見えないのをいい事に...
有島武郎 「或る女」
...朝早く人顔の見えないうちに...
伊藤左千夫 「春の潮」
...こっちの顔の見えないのを幸いに...
大杉栄 「続獄中記」
...如何に顔の見えない電話であるといえ理由なく叱りとばされて挨拶に困ることがたびたびある...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...乗客(ひと)の顔の見えない方ばかりに眼をやって静(じっ)と思いに耽っていた...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...二十二「あの女」は室(へや)の前を通っても廊下からは顔の見えない位置に寝ていた...
夏目漱石 「行人」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
......
野口雨情 「都会と田園」
...ここに茜さんの顔の見えないのは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...顔の見えない幕の中で...
牧野信一 「悪筆」
...」顔の見えないやうな仕掛けで誰とでも話が出来れば好いんだが――どうかするとそんな馬鹿気た想ひに走ることがあつた樽野は...
牧野信一 「籔のほとり」
...顔の見えない千鶴子の襟もとから香料の匂いが掠め流れた...
横光利一 「旅愁」
...密客(みっきゃく)顔の見えないほど眉深(まぶか)な笠をかぶっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...顔の見えない編笠...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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