...雪子が昨日の見合いのことなど最早や念頭にないかの如(ごと)く朗かにしているのが有難く...
谷崎潤一郎 「細雪」
...滋幹のことなど全く念頭にないように見えた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...ぐらいなことは念頭にない訳でもなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...一向念頭にないのだった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...とり落したガラガラがまた手に帰ることなどは念頭にないのだ...
壺井栄 「大根の葉」
...そのうへ時間のことなどは頭にないので...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...全く母親のことなんか頭にないらしく...
豊島与志雄 「或る素描」
...頭にない人の声ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...こちらの頭にない取越し判断を加えてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の頭にないことが出て来るはずはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...またはすでに落第と事が極(きま)って念頭にないものか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そうでなければどうしてグレゴールが汽車に乗り遅れたりするでしょう! あの子は仕事のこと以外は頭にないんですもの...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...ポケットの本も念頭にない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...何も彼にも頭にない様な顔をして居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...時間などはてんで頭にないようで...
山本周五郎 「青べか物語」
...時間などはてんで頭にないようで...
山本周五郎 「青べか物語」
...涼み船の遊楽などは頭にない様子で...
吉川英治 「剣難女難」
...もう昨日のことは頭にない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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