...きっと一頭だけ受けあったと言うのですが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...あたりの人より頭だけが突き出ていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...三頭だけどういうものか跛(ちんば)になりましたんで」ホームズはいと満足げだった...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...ウェーバーには、ガラス細工や金ぴか、心の乾燥、頭だけの情緒...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...石の後ろに頭だけを隠して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...非科学的であることの甚(はなはだ)しい弁信法師の頭だけの暗示をたよりとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし教頭だけに野だよりむずかしい事を云(い)う...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...」震災に、頭だけ、うっすら火をかぶったのを、名作と知らぬ持主が、売に出したものであろう、手に入れてよく調べると、胴の真ん中に銘があったのだ...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...後ろ頭だけなら、誰って怪しみはしないさ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...明月院の相手は、羽着きの薄い枯笹色の貧相な鶏で、いくどかの戦いで背中のあたりまで羽毛をむしられ、ぞっとするような赤肌をむきだしているのは悲惨だが、鶏冠を半分以上も剃り落してあるので、頭だけ見ると、鸚鵡のお化けのようで滑稽だった...
久生十蘭 「春の山」
...誰よりも頭だけぐらゐづぬけて背が高くて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...凧の? 頭だけは後まはしにして置いても好いぢやないか...
牧野信一 「鱗雲」
...山羊は壁によせて開けてある鉄扉と内壁との間へ頭だけつっこんだ...
「赤い貨車」
...手だけの仕事でもなく頭だけの仕事でもない...
柳宗悦 「全羅紀行」
...漁師や船頭だけではなく...
山本周五郎 「青べか物語」
...ところが頭だけはそうはいかないんだ...
山本周五郎 「季節のない街」
...船首に落ちかかる波の頭だけでも大きいのは十噸(トン)ぐらいの力がある...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...その男が床下から頭だけ出して抛(ほう)ったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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