...幹から離れようとしない...
梅崎春生 「幻化」
...マアセルは寝返りを打った――隊員は誰も壁の穴を離れようとしない...
谷譲次 「踊る地平線」
...一方その女が喰いついていて離れようとしないのに自分ではひどくお園に惚れていた...
近松秋江 「霜凍る宵」
...人を恋しがって離れようとしない...
寺田寅彦 「破片」
...どうしても離れようとしないのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ところで親父は自分の杯から七十になるまで離れようとしないらしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...かたわらを離れようとしない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こびりついて離れようとしない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...けっして茶碗の縁(ふち)を離れようとしない...
夏目漱石 「坑夫」
...自分は東京を離れようとしない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...同時に又飽くまでも他者との關係交渉を離れず乃至離れようとしない...
波多野精一 「時と永遠」
...彼女はガラテオーヌ王女の桟敷を離れようとしないド・マルセイの方を時々見やっていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...どうしても僕の腕から離れようとしないんだ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...水藻にしがみついて離れようとしないんだから...
久生十蘭 「肌色の月」
...そしてもうそこを離れようとしない...
堀辰雄 「眠れる人」
...しかし僕の重い手は僕の身體を殆んど離れようとしない...
堀辰雄 「不器用な天使」
...お若のそばを離れようとしない旅商人...
三好十郎 「おスミの持参金」
...仙右衛門が何と思ったか高札の棒にしがみついて離れようとしないのを...
三好十郎 「斬られの仙太」
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