...執拗にも間がな隙がな小言を言ひつめるので...
中原中也 「耕二のこと」
...そして間がな隙がなお竹を庇(かば)い立てするのが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...離室(はなれ)の床の側(わき)に飾って、間がな隙がな、其処へ入り込んでは、飽くことも知らず人形と戯(たわむ)れて居るのです...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...健一は位ばかりの総監督で、間がな隙がな、北上川の淵へ飛込んでは泳いだり、早瀬をあさって鮎や鰻や鮠(はや)を取っているのですから、これは全く当(あて)になりません...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...間がな隙がな拔け出しちや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――証文が入ってるので、父にもどうにもならず、去年の暮からこの家へ行儀見習という名目で来ておりますが、万兵衛は、間がな隙がな、私を――」「よし、解った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――證文が入つてるので、父にもどうにもならず、去年の暮から此家へ行儀見習といふ名目で來て居りますが、萬兵衞は、間がな隙がな、私を――」「よし、解つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本宅の手代で久吉といふのが、これも遠縁で要屋に引取られてゐるうち、不仕合せ同士のお弓と心易くなつて、ツイ人目を忍ぶ仲になつたのを割かれ、間がな隙がな、隱宅を覗いてゐるうち、隱居が神明樣の夜店へ行つた留守、ちよいと滑り込んで、お弓と話し込んでゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間がな隙がな文三郎に絡(から)み付いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間がな隙がな文三郎に絡(から)み付いた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近江屋の番頭の宇八が、谷中の森で殺された後、何彼とそこに用事のある八五郎が、茶店の女房お銀とすっかり馬が合って、間がな隙がな、五重の塔の下へ行ったのも無理のないことでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間がな隙がな掻き口説(くど)いた――あの柄でね」「柄で口説くかえ」「浜坊は根が利巧だから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間がな隙がな口説(くど)き廻したに違ひあるまい」「――」「自業自得(じごふじとく)とは言ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
便利!手書き漢字入力検索