...詩人芭蕉は又一面には「世渡り」にも長じてゐた...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...日本人は模倣に長じてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...かくまで私心(わたくしごころ)が長じてきてどうして立派な口がきけよう...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...軍人といえば人を殺すの術にのみ長じている者であるとの思想は外国においては一般に行われておらないのであります...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...やゝ長じて鳴音(なくこゑ)も烏(からす)に異(こと)ならず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...武人が武術に長じているのは自然の事でもあるが...
太宰治 「花吹雪」
...そういうことにかけてはおそらく日本人がいちばん長じているはずだと思われるのに...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...長じて南方の騎士(シルバー・ナイト)の旗下に馳せ...
牧野信一 「南風譜」
...いう目がでるので奢りに長じて伴蔵は...
正岡容 「我が圓朝研究」
...尊者の手の徳に依ってその草速やかに長じて骨の両傍からさし出でた...
南方熊楠 「十二支考」
...二児とは稍長じてゐた棠助...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此女が長じて京都の典薬頭(てんやくのかみ)某の婢となつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...杏春より長じてゐたことは勿論であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なかんずく馬術に長じていたそうである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相手に類教養的知識があるかないかを感知する能力に長じていることと...
山本周五郎 「季節のない街」
...長じて空坪(くうへい)と号し...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...またやや長じてからの...
吉川英治 「新書太閤記」
...頼朝の資質は、もちろん凡庸でないから、自然、長じては、策動もしたではあろう...
吉川英治 「随筆 新平家」
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