...「あたしの木履(ぽっくり)の鈴が鳴るでしょう...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...ガラスの鈴が鳴るようではないか!」と...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「ナイチンゲール」
...風もないのに鈴が鳴るのは...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...たましひをあたためる銀の鈴が鳴る...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それを引けば畫室の鈴が鳴る仕掛になつてゐた...
竹久夢二 「砂がき」
...あのうら悲しい鈴が鳴る...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...・いなびかり別れて遠い人をおもふこうろぎこうろぎ風鈴が鳴る八月十七日朝...
種田山頭火 「行乞記」
...……風鈴が鳴る、梟が啼く、やれ/\戻つた、戻つた、風は吹いてもさびしうない、一人でも気楽だ、身心がやつと落ちついた...
種田山頭火 「其中日記」
...電話の鈴が鳴るたびに胸が跳(おど)り...
徳田秋声 「縮図」
...二階で呼鈴が鳴ると...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...遠くで、微かに、鈴が鳴ると、すぐ、女の声で「召しましたか」「酒じゃ」「はい」「お高の三味線で、その二百両の唄を一つ聞かしてやろう」平は、丁寧に、頭を下げて「有難い仕合せ」と、膝の上で、両肱を張った...
直木三十五 「南国太平記」
...鈴が鳴るとみんなはわいわいと先生の椅子をおつとりまいて...
中勘助 「銀の匙」
...その中(うち)梯子の降口(おりくち)につけた呼鈴が鳴る...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...そのうちに本館の方で振鈴が鳴る...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...竿の元についてゐる鈴が鳴る仕掛けであつたから...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...それの知らせの鈴が鳴るだろう...
三好十郎 「冒した者」
...もう幕開(まくあき)の鈴が鳴る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そして謂(い)うところの鈴の綱は、廊の隅柱(すみばしら)から校書殿(きょうしょでん)の後ろのほうへ張られてあり、主上の御座(ぎょざ)で蔵人(くろうど)らを召されるときそれを引き、鈴が鳴る...
吉川英治 「私本太平記」
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