...絵の具は躍り出す...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...もう一つは黄いろい著物(きもの)を著(き)た虎のような虎が躍り出すことである...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...義雄は獨りで躍り出す...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二葉亭は舞台の役を振られて果して躍り出すだろう乎...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...勢い躍り出すツモリでいても出遅れてしまう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...ヒョックリ躍り出す...
海野十三 「人造物語」
...広い天地に躍り出すこともできないで...
薄田泣菫 「魚の憂鬱」
...広い天地に躍り出すこともできないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...「それならば……それならば……」と次の瞬間さっと手が、躍り出す...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...途端にこの辺に棚田という屋敷はありませんかい? と耳許(みみもと)で細い声がしたような気がして……今外へ飛び出せば鬼に捕まるということも忘れて思わず表へ躍り出す……...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...ぴくぴくと躍り出すのだ!……アントン・アントーヌイチははじめびっくりしたが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その夜具が遽(にわ)かに躍り出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...云はゞ昼間のつけ鬚はかなぐり棄てゝ狐の性に反つて不思議な活躍に躍り出すのだ...
牧野信一 「バラルダ物語」
...嬉しくて手先が独りで躍り出す...
村山槐多 「殺人行者」
...新高さんの事を思い出すタンビに心臓の下の方でビクリビクリと躍り出すのです...
夢野久作 「少女地獄」
...あるひは無法者といつたやうなのが名乘りをあげるか何かして躍り出す...
吉川英治 「折々の記」
...露を蹴って躍り出すが早いか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...と見る椅子の影から一人の壮漢が飛鳥の如く躍り出すや否や...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??