...これらの成分がすべての競合を越えて...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...さらに余力をもつて国境を越えて行くなら...
伊丹万作 「映画と民族性」
...官僚が度を越えて教員を疎外したという話を聴き及んでいささか感ずるところあり...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...小暗(こぐら)いレールを踏み越えて...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...その頃すでに五十歳を越えていた...
太宰治 「花火」
...内地の旅行を了えると間もなく私は更らに国境を越えて...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...女は沙丘を越えて...
田中貢太郎 「月光の下」
...瀧の尾の裏から八風(やつぷう)を越えて女峯(によほう)の七瀧(なゝたき)に登つて行く路...
田山花袋 「日光」
...「貴殿方は幾千里を越えておいでになつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...肩に一人の人を引掛けて刎橋(はねばし)を跳(おど)り越えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗鞍を越えて……今時...
中里介山 「大菩薩峠」
...折ふし黄なる蝶の飛び来りて垣根に花をあさるを見てはそぞろ我が魂の自ら動き出でゝ共に花を尋ね香を探り物の芽にとまりてしばし羽を休むるかと思へば低き杉垣を越えて隣りの庭をうちめぐり再び舞ひもどりて松の梢にひら/\水鉢の上にひら/\一吹き風に吹きつれて高く吹かれながら向ふの屋根に隠れたる時我にもあらず惘然(ぼうぜん)として自失す...
正岡子規 「小園の記」
...父君の昔に越えて幸福な道を踏んでもそれが不当とも思えない偉さが彼(あれ)にある」と御甥(おい)をほめておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...越えて八月に伊予守正教(まさのり)が家督相続をした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ここには個人を越えて自然が示されているからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...久しい歳月を越えてなお記憶せられていた...
柳田国男 「海上の道」
...そっと渭水(いすい)を越えて...
吉川英治 「三国志」
...丘の肩を越えてこの野の沢から般若坂へぬけてゆく道の...
吉川英治 「宮本武蔵」
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