...こゝの湯は熱くて豊かだ...
種田山頭火 「行乞記」
...彼女はセシルとともにもっとも天分に豊かだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...牛乳よりも滋養が豊かだそうでございますし...
豊島与志雄 「自由人」
...草木の繁茂は云うまでもなく、花も豊か、果物も豊かだ...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...自然は常に豊かだから...
豊島与志雄 「風景」
...ぼくは豊かだよ」ネロはつぶやきました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...他の島々に比べてタロ芋の産出は豊かだし...
中島敦 「環礁」
...天産物は豊かだった...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...イギリスはそれまで豊かだった中流層の経済力とともに安定していた清教徒風な...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...武家経済が豊かだったわけではない...
山本周五郎 「竹柏記」
...由吉の身辺は絶えずそれらの話題で豊かだったが...
横光利一 「旅愁」
...松下嘉兵衛(かへえ)などは、義元直参(じきさん)の旗下(はたもと)とはちがい、地侍の被官(ひかん)だったが、それでも、日吉の知っている清洲(きよす)や、那古屋(なごや)や、岡崎あたりの邸とは、比較にならぬ程、どこか豊かだし、客足も多く、奉公人たちは皆、わが世の春を顔に見せていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...富田ノ庄は、家々豊かだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...気宇だけはまあ今のリアルな青年よりは豊かだった...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...このカンは僕よりも直木のほうが遥かに豊かだったことは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...駿河(するが)の今川家は、財政は豊かだが、大将の今川義元始め、士(さむらい)がみな、京の公卿(くげ)風をまねして遊惰だとか...
吉川英治 「茶漬三略」
...英雄の血のように豊かだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...そして水量も豊かだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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