...瑞巖の古刹を訪ふべし...
大町桂月 「金華山」
...鏡子君、井上君、星城子君を訪ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...山田徳兵衞氏を訪ふ事を思ひついたので『貴方が殘念がられる男女の子供の盛裝の姿を人形で見せて上げませうか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...曩に舊自由黨總務委員が伊藤侯を大磯に訪ふて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十年の後われ遠国(えんごく)より帰来してたまたま知人をここに訪ふや当時の部屋々々空しく存して当時の人なく当時の妙技当時の芸風また地を払つてなし正に国亡びて山河(さんが)永(とこしえ)にあるの嘆あらしめき...
永井荷風 「書かでもの記」
...夜小川氏を訪ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...夜松莚子を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夜芝田村町の青木を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...橦木町に從兄を訪ふ...
長塚節 「十日間」
...歩行の自由、坐臥(ざが)の自由、寐返りの自由、足を伸す自由、人を訪ふ自由、集会に臨む自由、厠(かわや)に行く自由、書籍を捜索する自由、癇癪(かんしゃく)の起りし時腹いせに外へ出て行く自由、ヤレ火事ヤレ地震といふ時に早速飛び出す自由...
正岡子規 「墨汁一滴」
...ことさらに二洲を訪ふべきでは無いからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山を神辺に訪ふことを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは此方(こなた)より訪ふべき人に訪はれたのであるから...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夫の死後に未亡人が遺物を持つてお職の許を訪ふさまが写されてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...想ふに大連に来つて老虎灘を訪ふのは夏日の晩涼...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...記念碑を訪ふ日本人を露西亜の少年が二人待受けて居て銭を乞ふのを見ると...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...雑音と砂塵とから免れた街の並木路は長春を訪ふ人の必ず一度逍遥すべき郊外地域である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...自分はその訪ふ人もない門を訪うて...
吉川英治 「折々の記」
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