...一日太虚の病を訪ふ...
芥川龍之介 「八宝飯」
...此日小高い山腹の曹洞宗木食上人道場自在庵を訪ふ...
高村光太郎 「気仙沼」
...今日明日は大掃除日、私も掃除する、空腹でぼろ畳を出し入れするのは辛かつた、午前中片づいたけれど、何しろ食べてゐないのだから、さうとうこたえた、うれしかつたのは十銭一つ壱銭一つ見つけたことだつた、さつそく入浴して、そしてナデシコを買つた!心が楽しまない、沈みがちである、弱いかな、山頭火!山口へ散歩がてら出かける、敬君を訪ふ、不在、U君を訪ふ、また不在(そのために嫌な頼みをいひださなくてすんだけれど)、帰途、S君の店に寄り、事情を話して白米一升快く貸して貰ふことが出来た、うれしかつた、ありがたかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...駅前で理髪して緑平居を訪ふ...
種田山頭火 「松山日記」
...テチス行きて神工ヘープァイストスを訪ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無量の寶携へてわれアカイアの船を訪ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夜有楽座に久米氏を訪ふ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...日本橋に大石国手を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...午後雨中大石君を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...百合子を見むとて鶴見に徃き華山荘を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...私は膽振(ゐぶり)の國の苫小牧(とまこまい)に住む妹夫婦の家を訪ふべく...
「處女作の思ひ出」
...江野村の井村氏を私は訪ふた...
野口雨情 「小川芋銭先生と私」
...お俊伝兵衛を伴ひて訪ふ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...春水は山陽を訪ふとき...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして我より往いて訪ふべきではあつたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは直に池田全安と云ふ人を訪ふことに決意して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...榛軒は病家を訪ふ時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蒼夫さんはわたくしの家を訪ふ約束をしてゐるから...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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