...法隆寺や藥師寺を訪ふとき...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...義雄は先づ笛村を訪ふと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...貧者(ひんじや)を訪ふ如きもあり...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...さらにどんぐり老を訪ふ...
種田山頭火 「一草庵日記」
...合して四十一銭也!あんまり暑いので呉郎さんを訪ふ...
種田山頭火 「其中日記」
...めいろ君を訪ふ...
種田山頭火 「旅日記」
...さびしいので汀火骨居を訪ふ...
種田山頭火 「松山日記」
...冥王の城門堅く恐るべき宮を訪ふとも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...当時の無任所公使たる都筑馨六氏は自ら内閣の最大有力者なる某伯を訪ふて政党内閣の攻撃を試み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...夜隣室のラヂオ堪難ければ暗夜の道を歩みて小川氏を訪ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...午後正岡容氏を眞間の家に訪ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...出でゝ小川氏を訪ふ...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...夜松莚子を訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...正午大石国手を中洲河岸の病院に訪ふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...春水は山陽を訪ふとき...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...更に南下して菅茶山を神辺に訪ふことをばせずに已んだのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒は母五百を訪ふ時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...炭を採る露天のもとの土の段桟敷のかたち円(まろ)く現る石炭に琥珀まじれり憂鬱(いううつ)のなかにも光る歌のまじれり奉天城外の北陵を拝して北陵の宮居をめぐる松と楡(にれ)みどりの雲の引くけしきかな松かぜに消えんを恐る美くしき夢のけしきの北陵の宮北陵の石の駱駝に倚りかかり暫く何を思ふとも無し北陵に立つ石の馬石の象いよいよ山を静かにぞする帝王は死にたる後(のち)も守られぬ金碧(きんぺき)の楼(ろう)千年の柏(はく)奉天にて柱にもむなしき竜を飾りとし人を刻(きざ)むを忘れたる国行き逢へる張督軍の変(へん)なども沙ぼこりすと見て過ぐるのみわが兵士きて鹿柴(ろくさい)を立つるなり人の国なる瀋陽(しんやう)の市若くして異国を恐れ遠く来て今日この頃は故国(ここく)を恐る帰途、再び金州を過ぎてはろばろと柳のもとに沙赤し我が車をば焦がす日の色西田猪之輔君と夏家河子にて渤海を見て我が遊ぶよろこびに交(まじ)らんとして洲にある白帆(しらほ)渤海のほとり平たき夏家河子(かかかし)の沙に暫く立つる我が杖西田猪之輔君と、再び旅順を訪ふ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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