...どうか菽麦(しゆくばく)すら弁ぜぬ程...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...どうか菽麦(しゅくばく)すら弁ぜぬ程...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...菽麥を辨ぜざるものゝ――所謂「渾一觀」を信ずることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...(周南)卷耳 漢廣(召南)何彼※矣(風)緑衣 雄雉 谷風(風)桑中 定之方中(衞風)氓 有狐(王風)中谷有※(魏風)園有桃(唐風)山有樞(陳風)墓門(小雅)常棣 伐木 天保 采薇 出車 魚麗 六月水 斯干 無羊 節南山 正月 十月之交 小弁 巧言 蓼莪 小明 楚茨 瞻彼洛矣 裳裳者華 采菽 都人士 隰桑 漸漸之石之華(大雅)緜 皇矣 生民 卷阿 瞻召旻(2)尚書召誥篇に云く王其疾敬徳...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...菽麦(しゅくばく)を弁じないというわけではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...茶店のうしろには疎らな桑の立木があつて其間に菽が作つてある...
長塚節 「鉛筆日抄」
...其(そ)の切(き)り端(はし)は其(そ)の翌朝(よくあさ)各自(かくじ)が自分(じぶん)の田畑(たはた)をぐるりと廻(まは)つては菽(まめ)や稻(いね)の穗(ほ)や其(そ)の他(た)の作物(さくもつ)を佛(ほとけ)へ供(そな)へるのであるが...
長塚節 「土」
...さうすると麥(むき)を刈(か)つた跟(あと)の菽(まめ)や陸穗(をかぼ)が渇(かつ)した口(くち)へ冷(つめ)たい水(みづ)を獲(え)た樣(やう)に勢(いきほひ)づいて...
長塚節 「土」
...松の木のおひしげりたればうなねつき額づきみればひた丘の木の下萱のさやけくもあるかおなじく北の陵へまかる途にて向井野の稗は穗に出づ草枕旅の日ごろのいや暑けきに北の陵にて物部の建つる楯井の陵にまつると作れその菽も稗も舳の松より海原をうちわたす雲の立ちければ雨ないたくもちてなよせそ茅淳(ちぬ)の海や淡路の島に立てる白雲住吉の松林を磯の方にうちいでゝよめる住吉の磯こす波の夕の鷺とびわたれ村松がうれゆ三十日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...いくばくも未だへなくに葉がくりに花なりし菽の莢になりつゝ車の上にても暑さはげしきに...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...江崎なる華園氏のもとを辭して大垣に至る松蔭は篠も芒も異草も皆悉くまむじゆさげ赤し鯰江の繩手をくれば田のくろの菽のなかにも曼珠沙華赤し十六日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...あたりのもの凡ていまさらに目にめづらしければ出でありく麥刈ればうね間/\に打ちならび菽は生ひたり皆かゞまりて幼きものゝ仕業なるべし垣根なるうつ木の花は扱き集(つ)めてぞろりと土に棄てられにけり夕近くして雨意おほし雨蛙しきりに鳴きて遠方の茂りほの白く咽びたり見ゆいさゝかは花まだみゆる山吹の雨を含みて茂らひにけり二日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...シカシ菽麦(しゅくばく)を弁ぜぬ程の痴女子(ちじょし)でもなければ自家独得の識見をも保着(ほうちゃく)している...
二葉亭四迷 「浮雲」
...穀菽(こくしゅく)の守護神である倉稲魂神(うかのみたまのかみ)...
本庄陸男 「石狩川」
...都人士(とじんし)の菽麦(しゅくばく)を弁ぜざる事は往々この類である...
正岡子規 「墨汁一滴」
...菽水想怡々...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...老いを馬骨にかぞえて菽麦(しゅくばく)に生きんよりは...
吉川英治 「松のや露八」
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