...夜目にも紛れなく認めた瞬間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...その隙に尼は、前にのべられた半紙綴(つづり)の分厚い帳面を取上げて見ると、白紙は最後たった一葉であとは一枚一枚、鮮かに描いた花片(はなびら)――と見たのは、紛れなく、口紅で捺した女の唇の形です...
野村胡堂 「百唇の譜」
...一日に二つくらゐ見てをれば感じが紛れなくてよい...
室生犀星 「京洛日記」
...余が末孫に紛れなく候...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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