...彩牋堂記の拙文は書終ると直様(すぐさま)立派な額にされたが新曲は遂に稿を脱するに至らずその断片は今でも机の抽斗(ひきだし)に蔵(しま)われてある...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...小説雨瀟大半稿を脱す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...脚本の稿を脱す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...わたしはいかなる断篇たりともその稿を脱すれば...
永井荷風 「十日の菊」
...わたくしは稿を脱するや否や...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
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