...目次第一章 人情の碗茶は日常生活の俗事の中に美を崇拝する一種の審美的宗教すなわち茶道の域に達す――茶道は社会の上下を通じて広まる――新旧両世界の誤解――西洋における茶の崇拝――欧州の古い文献に現われた茶の記録――物と心の争いについての道教徒の話――現今における富貴権勢を得ようとする争い第二章 茶の諸流茶の進化の三時期――唐(とう)...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...△道を楽しむ――俳句道の根本はこゝにある、句作と鑑賞と、物と心と、彼と我と、渾然として一枚になつた境地である...
種田山頭火 「其中日記」
...物と心との密接に絡みつき纏(まと)はりついてゐるのを私は見る...
田山録弥 「大阪で」
...しかるところその先祖の恩を忘れてあてがわれたる知行を自身の物と心得...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...物と心との間に原因結果の関係があると考えていいか悪いかより先に...
戸坂潤 「科学論」
...作中の事件と人物と心理とは...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...物と心あの夕方、焼けおちる大学の裏の丘で看護婦さんが鉄かぶとで煮た南瓜と、穴弘法山の泉を遠くくんできた清水とを、おしいただいて口に入れた私だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...店主はまがい物と心得て十把一(じっぱひと)からげにしてあったのを拙者が見出して来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...人生を己が野心の対象物と心得ても猶くたびれない程虎でもなく...
中原中也 「散歩生活」
...無要の口論は封建時代の遺物と心得ている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...物と心との二つの学の起源のあいだには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...植物と心中する男私は植物の愛人としてこの世に生まれ来たように感じます...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...つまり植物と心中を遂げる訳だ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...かえって命取りの毒物と心得ている民族もあった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四是は「食物と心臓」などという文章の中に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...物と心との区別はまったくないことになる...
吉川英治 「新書太閤記」
...物と心が別離されたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらゆる物と心の奥に没入し得る強度の同情心...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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