...爪の垢ほども持ったことがない...
石川欣一 「比島投降記」
...実意なんてものは爪の垢ほども持つてやしないんだ...
太宰治 「お伽草紙」
...實意なんてものは爪の垢ほども持つてやしないんだ...
太宰治 「お伽草紙」
...たとへて見れば爪の垢ほどもわかつてはゐないのだ...
田山録弥 「心の階段」
...あれきり爪の垢ほども聞くことが出来なかった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...爪の垢ほどもいだいてはいなかったけれど...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...きみを爪の垢ほどでも尊敬しているかい? そんな男ときみとの間にどんな共通点があるのだ? なに...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...毒物の痕跡などは爪の垢ほどもなく...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...自分には爪の垢ほども食べるたしにはならないなんて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...真実なんて爪の垢ほどもありゃアしないんだから……...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...そんな面倒なことをしてまで私の生きていることを証明する必要があるだろうか? 私の生きていることによって爪の垢ほどでも私は利益を期待し得ただろうか? むしろ私は...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...その云い方は普通人の所謂挨拶らしい感じが爪の垢ほどもなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...新高さんを殺す気なんか爪の垢ほどもなくなっちゃったのよ...
夢野久作 「少女地獄」
...……その確信を爪の垢ほども疑う気になれなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...爪の垢ほども考え及ばなかった...
夢野久作 「眼を開く」
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