...宇左衛門は、気づかいながら、幾分か安堵(あんど)して、その日はそのまま、下って来た...
芥川龍之介 「忠義」
...今までも気づかいながら仕事を続けていた漁船は...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...共に武夫少年の安否を気づかいながら...
海野十三 「地球盗難」
...あまり驚かしてはと気づかいながらも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...召使が入って来はしないかと気づかいながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...行けるかどうかを気づかいながら...
近松秋江 「狂乱」
...その魔法的な鏡の中に自分の姿をふたたび見出しはすまいかと気づかいながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ことによると寝ぼけて停車場を間違えたんだろうと気づかいながら...
夏目漱石 「三四郎」
...私は友の身を気づかいながら...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...どんな思いをしているだろうと道綱の上を気づかいながら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...それまで気づかいながら……その途端...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...まだ教会の中に残っているらしいポオランドの少女たちの事を気づかいながら...
堀辰雄 「木の十字架」
...見るに見かねるような様子を半ば気づかいながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...見るにも見かねるような様子を半ば気づかいながら...
堀辰雄 「楡の家」
...源氏はまた途中の人目を気づかいながら尚侍(ないしのかみ)の所へも別れの手紙を送った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もしや……と胸を轟(とどろ)かしながら……母親を気づかいながら……...
夢野久作 「継子」
...御心つよくお待ち遊ばすように」馬騰は泣いた眼を人に怪しまれまいと気づかいながら宮門を退出した...
吉川英治 「三国志」
...老人の足もとを気づかいながら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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