...楫の音(と)もうつらうつらに夢をゆくわが船のあし...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...水の面(おも)の月影なして波の上(うへ)の楫の音(と)なしてわが胸に吐息(といき)ちらばふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...おぼろにみえる沖の方から船人はふしぎな航海の歌をうたつて 拍子も高く楫の音がきこえてくる...
萩原朔太郎 「青猫」
...おぼろにみえる沖の方から船びとはふしぎな航海の歌をうたつて 拍子も高く楫の音がきこえてくるあやしくもここの磯邊にむらがつてむらむらとうづ高くもりあがり また影のやうに這ひまはるそれは雲のやうなひとつの心像 さびしい寄生蟹(やどかり)の幽靈ですよ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...おぼろにみえる沖の方から船人はふしぎな航海の歌をうたつて 拍子も高く楫の音がきこえてくる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...漕ぎ出てゐる小舟(タンバガン)の楫の音がいやにはつきりと聞える靜けさだ...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...軈て楫の音をさせて...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...そしてまた楫の音がしてゐた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
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