...例年ならば、観月の宴、菊の節句、紅葉狩(もみじが)りと、次々に催しがあるのだけれども、今年はそんな次第で殿の御気色(みけしき)がすぐれないものだから、表でも奥でも派手な遊びは差控えることにして、ほんの型ばかりの行事を済ませた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そこで一句……秋の人と成おおせけり月の宴」と...
久生十蘭 「鈴木主水」
...花の莚、月の宴、決して輕々に看過す可らざるものあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...そしてきらびやかな正月の宴(うたげ)も...
室生犀星 「津の国人」
...そう聞くや否、張飛は、「さては先ほど、白々しい礼を執って、観月の宴に、お招きしたいとかいって帰った使者がそれだろう...
吉川英治 「三国志」
...その都はまた、秋は秋とて、やれ月の宴とか、管絃の会とか、詩歌三昧(しいかざんまい)などはまだ清遊のほうであった...
吉川英治 「源頼朝」
...ご邸内に名月の宴(えん)が催されるから...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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