...惑わしい曲線の美しさをもった頬(ほお)や...
徳田秋声 「仮装人物」
...お銀は惑わしいことがあると...
徳田秋声 「黴」
...何という様(ざま)だろう! 私はとうとう彼の惑わしの糸に搦められてしまったのだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...瞬きの毎に怪しい惑わしが伝わってきた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...浄(きよ)い温(あたた)かい滑(なめ)らかな声の惑わしだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...神聖なる惑わしを投げかけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はそれをこの惑わしの影響の罪だとして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...吾々の心を惑わし煩わしがちである...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...三人のまわりには脱すべくもない惑わしが立ち罩めているような気がした...
豊島与志雄 「囚われ」
...惑わしい思いのうちに時間が過ぎる...
豊島与志雄 「春の幻」
...凡てを夢のような惑わしのうちに包んでくれた...
豊島与志雄 「反抗」
...そしてなお私が心を惑わしたことは...
豊島与志雄 「理想の女」
...幾百千とも知れぬ男を惑わし...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...擬(まが)い物と解っているなら、踏込んで挙げちまおうじゃありませんか、諸人を惑わして、銭を取るのは太(ふて)え野郎だ――」「擬い物でも何でも、親孝行の見世物へ踏込んじゃ悪い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...過度の深さは考えを惑わし力を弱める...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...惑わし奉った奴は咀(のろ)われておれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...巧みに人の心眼を惑わし...
吉川英治 「三国志」
...朝野の人心を惑わしめたか」ひとりの内官は懺悔(ざんげ)してまっすぐに自白した...
吉川英治 「三国志」
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