...みずからの木霊に怯えながら逃げ失せた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...みんなが怯えながら待っている間に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...」私は不吉の予感に怯えながら...
徳田秋聲 「和解」
...罪の無い、無邪気な幼児が、たった一人で、乳母の力も、医者の力も、およばないところで、泣きながら、苦しめられながら、怯えながら、死と悪闘している姿を想像すると、斉彬は「若」と、叫んで、涙ぐんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...(怯えながら太郎吉を呼び寄せ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...泣き叫ぶ幼子を抱きしめて怯えながらゆすぶつてゐる若い妻を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...怖ろしい注意力に怯えながら...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...只何となく凶歳來の豫感に怯えながら社寺祈祷でもする他何の策も無かつたらしい...
吉川英治 「折々の記」
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