...忍びやかに上りけるを...
泉鏡花 「活人形」
...忍びやかに行くのであった...
泉鏡花 「婦系図」
...忍びやかな丁子(ちょうじ)のにおいに似たものが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...廊下を越えてきこえて来る老人夫婦の忍びやかな話ごえの方が...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...花の匂いが潮の香と共に忍びやかに襲って来るようである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...戸の外(そと)にサラ/\サラ/\忍びやかな音がする...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...消されるほど忍びやかに稽古をつけている...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...一人の女が慰みやうもなく忍びやかに泣いてゐるのだ...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...忍びやかに目の前へ現われて来た美しい恋人を見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忍びやかに立ち入る人とは見えなかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...忍びやかな夜風と共に...
吉川英治 「江戸三国志」
...忍びやかに近づいて房中をうかがった...
吉川英治 「三国志」
...忍びやかに御廻国のよし...
吉川英治 「私本太平記」
...忍びやかにするものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...憚(はばか)るように忍びやかである...
吉川英治 「新書太閤記」
...忍びやかに上がって来る足音だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忍びやかに参詣して行った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...忍びやかに、樹蔭をぬけ出して、自分の方へ近づいて来るのである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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