...心ざまもやさしかりければ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...かの人の心ざまには優れたるふしあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ベルナルドオの心ざまを難じ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...名器を毀つ1勧修寺大納言経広は心ざまが真直で...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...心ざまの真直な経広は...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...ゆうにやさしいお心ざまでいらっしゃいましたし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...如何にせんこの妓心ざま素直(すなお)にて唯我に事(つか)へて過ちあらんことをのみ憂(うれ)ふるを...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...心ざま兇惡無慙なること...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...心ざま俄(にわか)に高く品性も勝(すぐ)れたるよう覚えつつ...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼女の性質がまつたく私とかけ離れてゐて、趣味は私にとつて厭(いと)はしく、心ざまは俗で、低級で、狹く、より高いものに向上するとか、より大きなものに擴げられるとか云ふことが特別に駄目だと分つたときにさへ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...和女(おこと)も並み並みの婦人(おんな)に立ち超(こ)えて心ざまも女々しゅうおじゃらぬから由ない物思いをばなさるまい...
山田美妙 「武蔵野」
...頑(かたくな)な心ざまをかえりみて脇のあたりにじっとりと汗を感じた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...「亀阜荘さまもお心ざまの知れぬお方じゃ...
山本周五郎 「新潮記」
...お石の心ざまの顕(あら)われをみつけてはおどろく例が少なくなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...たてぬはそのかたちではなく心ざまにある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すき好みな心ざまを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...女はいと物をあまりなるまで思ししめたる御心ざまにて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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