...LとQから年始状の答禮が來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...自分が彼等に年始状を出したのは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...春早々氏の玄関に投げ込まれた数多い年始状のなかに「榊原政職(まさより)」といふ人から寄こした一枚の葉書があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...年始状だって寄こしゃしない...
太宰治 「正義と微笑」
...いつもより早く起きて、お雑煮、数の子で一本、めでたい気分になつて、Sのところへ行き、年始状を受取る、一年一度の年始状といふものは無用ぢやない、断然有用だと思ふ...
種田山頭火 「行乞記」
...元日に年始状を書く...
種田山頭火 「行乞記」
...……通信費が多いのには閉口する、こゝへ移つてから、転居の通知やら、年始状やらで、もう葉書を百五十枚ぐらいは買つたらう、これではとてもやりきれない(生活費の三割以上を占めるやうになる)、早く三八九を出して、それを利用したい...
種田山頭火 「行乞記」
...なるほどそう言えば正月に受け取った時ちゃんの年始状の端に...
徳田秋声 「縮図」
...年始状や年礼のしるしや名刺が本館の玄関のテーブルに置かれてある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...同級生はみんな散ってしまった」「だって毎年年始状を御寄(およ)こしになる足立(あだち)さんなんか東京で立派にしていらっしゃるじゃありませんか」「足立か...
夏目漱石 「野分」
...良人(うち)では年始状位まだ出してるかも知れないよ」健三の帰る時...
夏目漱石 「道草」
...わざわざ年始状をよこした迷亭君が飄然(ひょうぜん)とやって来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...活版刷の年始状と...
野村胡堂 「死の舞踏」
...三年前にきた木山の年始状を頼りに...
林芙美子 「濡れた葦」
...年始状が届きました...
北條民雄 「続癩院記録」
...堂に遣る此(この)遲馳(おくればせ)の年始状を書いたのは...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...年始状には必ず千里同風という言葉を使わせられた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...自分たちの年始状と初刷との中に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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