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江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...毎日毎日化粧と訪問と舞踏と夫婦喧嘩とに夜の目も寝ずに騒ぎ廻ったために...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...其れで私は自分一人が其の子を引受けて夜の目も寝ずに介抱した...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...女房を対手にして夜の目も寝ずに鮭を獲っていた...
田中貢太郎 「鮭の祟」
...夜の目も寝ずに五十両たらずかと思うても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...家人は夜の目も寝ずに彼女を見張っていたが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...夜の目も寝ずに御心痛でござる」七瀬は...
直木三十五 「南国太平記」
...夜の目も寝ずに苦心していることの体(てい)は...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜の目も寝ずに心配いたしましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜の目も寝ずに捜した揚句――」「桜屋の下女のお照が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――私はしばらくの間、夜の目も寝ずに、忠五郎の部屋の外に見張っておりましたが、私が見張っていたのでは、悪者に用心させるだけで、なんの役にも立ちません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜の目も寝ずに研究して...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...見廻役を二十人三十人とふやして夜の目も寝ずに張り番をしているというンだから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「あの女(あま)、手をかえ、品をかえやがって、さもしおらしい娘ッ子が、恋に狂って飛び込んで来たもののように装いやがったのだな! 馬鹿め!」「冗、冗談じゃあねえ――親分――おらあ、あれから、あの女(あま)ッ子の行方(ゆくえ)をさがして、どうにかしておめえに詫びが入れてえと、夜の目も寝ずに、寒い寒い江戸の町を、それも、このおれが、大ッぴらにゃああるけねえおれが、ほッつきまわっている気持を知ってくれたら、おめえは、そんなにまで、いわねえだろうに――親分、そりゃあ、全く、思いちげえだ」と、島抜け法印、泣かんばかりのオロオロ声だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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