...生命(いのち)知らずが、誰にも解りこないから、歌を一つ一つ、異変、畜類な声を張り、高らかに唱(うた)って、続くは横笛、ひゃらひゅで、緞子袴の膝を敲(たた)くと、一座を(みまわ)し、ほほほ、と笑って、おほん、と反るんだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...七日一薦心を洗ひ素に反る...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...試験の科目に曰く爾(なんじ)に出るものは爾に反るとは何か...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...振り反ると富田だ...
夏目漱石 「野分」
...乗るか反るか、平次の出世試し、命にかけてもやってみましょう」平次の若々しい顔には感興(インスピレーション)にも似たものがサッと匂って、身分柄の隔たりも忘れたように、胸をトンと叩いて見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あツ」仰(の)け反る辨次郎...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老船頭はのけ反るばかりに驚きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...老船頭はのけ反るばかりに驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んかの彈(はず)みで仰け反るところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後ろへ反るものですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乗るか反るかの大勝負を打つ手筈になつてゐるんですが...
牧野信一 「鬼の門」
...君の結婚は……」「冗談でせう!」大森はソフアに反ると天井を向いてわらつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...室には煙草の煙りが蒸せ反る程詰まつて居る...
牧野信一 「爪」
...そり反る――何たる軽ろやかさぞや!ギムナジウムの壁の一面は鏡であります...
牧野信一 「舞踏学校見物」
...この分ならば何の力み反る必要もなく...
牧野信一 「山を越えて」
...うしろに反ると見ると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...のけ反るばかり愕(おどろ)かれて...
吉川英治 「三国志」
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