...またこれがわたしの大好物であることを恥ぢるに及ばぬと分つたので...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...小按摩が来た……出掛けるには及ばぬわ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...「立騒ぐには及ばぬ...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...煩悶するにも及ばぬ...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...されど人智の及ばぬ興奮と恐怖に駆り立てられたかのように...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...今見れば銅賞にも及ばぬものかとも思われます...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...――彼はそれには及ばぬと...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...最初はあたかも楽劇の首歌妓(プリマドンナ)も及ばぬような佳(い)い音調で...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その制度文物が支那全體に及ばぬ中に亡びたものがある...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...『鶉衣(うずらごろも)』に収拾せられた也有の文は既に蜀山人(しょくさんじん)の嘆賞措(お)かざりし処今更後人(こうじん)の推賞を俟(ま)つに及ばぬものであるが...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...ぜひに及ばぬ羽目になっているのだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中原中也 「在りし日の歌」
...御喙容(ごかいよう)には及ばぬ」と...
吉川英治 「上杉謙信」
...「あわてるに及ばぬ」かねて期したることと...
吉川英治 「三国志」
...まったく壮者も及ばぬお働き...
吉川英治 「三国志」
...後からすぐ届けてさし上げる』『いやもう、それには及ばぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...及ばぬ回向(えこう)だが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――「とても及ばぬ大役でございます...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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