...労せずして国宝を我が物とした...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...いわゆる重役連の労せずして高級を食(は)む不合理を憎むからである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...大会社や大工場の重役等が労せずして高給を食むに反し...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その句から受ける表面的な事実は少しも心を労せずして流れる如く心に受取って...
高浜虚子 「俳句への道」
...地主の家に生れて労せずして様々の権利を取得していることへの気おくれが...
太宰治 「花燭」
...おのずから労せずして江戸の昔と東京の今とを目(ま)のあたり比較対照する事ができるからである...
永井荷風 「日和下駄」
...ああ又初対面の爺さん――労せずして又私はこの光栄を授かったか……雲の晴れ間を待つ私の胸は高く鳴って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...労せずして討たんと隙(すき)を伺う)鳥羽田 (無言...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...それが稲作の収穫の労せずして豊富な世の中を意味することは...
柳田国男 「海上の道」
...力を労せずして隣国の悠長(ゆうちょう)閑雅(かんが)の趣味を知り習うことを得たのである...
柳田国男 「雪国の春」
...「亮(りょう)先生」「何ですか」「労せずして取った物は...
吉川英治 「三国志」
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