...いわんやわたしの側にいた紳士はハーハー息をはずませて肥えた身体(からだ)を持てあましていた...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...ハーハーと口で息をしていると...
高見順 「いやな感じ」
...「青春」のマダムの受け方一と通りでないので、つひ熱演して息が切れて、ハーハー...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...軍馬が「喇叭(らっぱ)の鳴るごとにハーハーと言い...
南方熊楠 「十二支考」
...ハーハーなどとそのまま出たは無邪気のようでも無智のようでもある...
南方熊楠 「十二支考」
...そのハーハーがいけない直訳だと上に述べ置いた)...
南方熊楠 「十二支考」
...食堂でよく会う黒人党員がいつも一緒なロシア婦人党員と白い息をハーハーふきながら愉快この上ない顔つきで散歩している...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...熟柿くさい息をハーハー吸(ママ)きながら売上りの銭を目の前にならべて今日の売高がすくないと小さい娘を叱かりつけて居る恐しげな父親の様子が思い出されて...
宮本百合子 「同じ娘でも」
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