...4獨創を誇るは多くの場合に於いて最も惡き意味に於ける無學者の一人よがりである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...お爺さんの一人よがりを笑ひ飛ばすに違ひないねえ』『その時には僕は永遠の後に生きるのだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...そしてそれは決してひとりよがりなユートピアを夢みているのではなくて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そんな独(ひと)りよがりをいうのは...
高浜虚子 「俳句への道」
...胸を割つてみせたいくらゐ、まつたうな愛情持つてゐたつて、ただ、それだけで、だまつてゐたんぢや、それは傲慢だ、いい気なもんだ、ひとりよがりだ...
太宰治 「火の鳥」
...救われないひとりよがり――AH! 私のろんどんは瑕(きず)だらけな緩動映画(スロウ・モウション)の...
谷譲次 「踊る地平線」
...独りよがりな饒舌家がしそうなことである)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...一人よがりの独断なんかも尊いということになりますね...
豊島与志雄 「反抗」
...てんで独りよがりの・恥ずべき駄作かも知れないという懼(おそれ)があった...
中島敦 「光と風と夢」
...独(ひと)りよがりの心理学者のようになります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...独りよがりな解剖を縦にして...
牧野信一 「妄想患者」
...ひとりよがりになるとか...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...それぞれにひとりよがりの所を見することなれば悪い気遣あるまじ...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...せいぜい一人よがりのフロイディズムで切り込んで行ける所までだ...
三好十郎 「冒した者」
...社会と国家の実際生活から遊離し得るだけ遊離し切ったエセ知識階級の一人よがりの「芸術的良心」と「進歩的気分」とが許し得る限りの右往左往と...
三好十郎 「俳優への手紙」
...ひとりよがりもいい加減にしなよ...
室生犀星 「命」
...怒りは自己中心の・独りよがりの・激情である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...作家のひとりよがりだけでは完成されないのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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