...のみならず切れの長い目尻(めじり)のほかはほとんど彼に似ていなかった...
芥川龍之介 「彼」
...左の眼尻(めじり)に黒子(ほくろ)があったが...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...眼尻(めじり)の釣(つ)った...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...眦(めじり)と一所に垂れ下る髯の尖端(とっさき)を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...笑うとかえって眼尻(めじり)が吊(つ)り上って...
太宰治 「パンドラの匣」
...面長(おもなが)な眼尻(めじり)に優しそうな皺(しわ)を湛(たた)えて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...眼尻(めじり)に小皺(こじわ)を寄せながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...眼尻(めじり)に皺が寄るほど強く男の頬ッぺたへ額をあてている...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...外眦(めじり)が少し釣り上って...
徳田秋声 「新世帯」
...額(ひたい)や顳(こめかみ)や眼尻(めじり)や...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...年齢四十足らずで目尻(めじり)には皺(しわ)が寄り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」ふと見ると彼の真ん丸に視張(みは)って僕の顔を眼(ま)ばたきもしないで見詰めている眼眥(めじり)から...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...目尻(めじり)に微笑が浮かんだので...
水上滝太郎 「大人の眼と子供の眼」
...彼女の顔も蒼白(そうはく)になり眼尻(めじり)がつりあがるようにみえた...
山本周五郎 「季節のない街」
...かれの眼尻(めじり)から泪(なみだ)がすっと頬へ伝わった...
山本周五郎 「新潮記」
...眥(めじり)が釣り上がるほど引き詰めて...
夢野久作 「復讐」
...参木は秋蘭の切れ上った眦(めじり)から...
横光利一 「上海」
...眦(めじり)に紅(べに)をさいて...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??