...そのむごたらしさは筆紙につくされないほど...
海野十三 「空襲警報」
...二タ目と見る事も出来ないむごたらしさだった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...――お姿はふためと見られないむごたらしさで...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...戀もやがてはいたましきむごたらしさの力のみ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...死様(しにざま)のむごたらしさを甚(ひど)く気に病むでゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...しかし可愛いと見えることがかえってむごたらしさを感じさせた...
高見順 「いやな感じ」
...口がきけぬのもどうり! このむごたらしさは...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...見せかけのむごたらしさに眩まされるようなこともなく...
久生十蘭 「新西遊記」
...そんな美しさには何かむごたらしさすらあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...大地震は未然に防ぐことが出来るか原爆被害者の写真を見ると戦争のむごたらしさを痛感しないわけにはゆかない...
武者金吉 「地震なまず」
...この意地のわるい非人間的な心のはげしさ・むごたらしさ・は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――あまりのむごたらしさ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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