...よくむごたらしく打擲(ちょうちゃく)された...
芥川龍之介 「偸盗」
...自分の美しい肉体がむごたらしく傷つけられて...
有島武郎 「或る女」
...お三根はむごたらしく斬殺(きりころ)されて冷たいむくろとなって隣室によこたわっているんだし...
海野十三 「金属人間」
...むごたらしく斬り殺されているのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...照子さんの灰色の背中がむごたらしく現われて来た...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...むごたらしく抉られて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...黒い怪物は、むごたらしくも、緑ちゃんと小林君とを、水責めにしようとしているのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...むごたらしくふみつぶしもせず...
鈴木三重吉 「かたつむり」
...むごたらしく殺してしまって...
太宰治 「音に就いて」
...私はむごたらしく噛み裂かれ...
太宰治 「畜犬談」
...なぜむごたらしく追い遣ってしまったのだろう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...しかし、遊離としかほかに表明ができないほど、彼等は、孤独に、むごたらしく、一枚の紙片の如く歴史の闇の中に消え去っている...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...その乱れた髪の毛がむごたらしく映った...
夏目漱石 「道草」
...日本の青春は云いようもなくむごたらしく扱われた...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...わたしをこんなにむごたらしく打たせるとは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにをしでかすかわからないし、それはおそろしく、むごたらしく、奇怪で、醜悪なものだ...
山川方夫 「恐怖の正体」
...むごたらしくもぎとられた滝川一益(たきがわかずます)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...河村の華著(きゃしゃ)な肉体と美しい外貌(がいぼう)さえむごたらしく閉ざされた...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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