...一重(ひとへ)の木槿垣(むくげがき)によつて...
石川啄木 「葬列」
...突當りの木槿垣(むくげがき)の下に...
石川啄木 「葬列」
...彼が自分だけで「尨毛(むくげ)の猟犬」と仇名(あだな)を与えている二面の主任のKさんであった...
相馬泰三 「六月」
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高浜虚子 「俳句への道」
...紅白の木槿(むくげ)の花が秋の静かな澄んだ空気を彩(いろど)つて咲いてゐた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
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峠三吉 「原爆詩集」
...額に縮れてる白い尨毛(むくげ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...毳(むくげ)のありそうな柔かい薄い皮膚に代え...
豊島与志雄 「小説中の女」
...十三一町ほど淋しいはうへゆくと木槿(むくげ)の生垣をめぐらしたあき地に五六羽の鶏を飼つて駄菓子を売つてる爺さん婆さんがあつた...
中勘助 「銀の匙」
...路ばたの槿(むくげ)の花にもまさりたれ...
永井荷風 「一夕」
...また木槿(むくげ)や南天燭(なんてん)の茂りをつらねている...
永井荷風 「葛飾土産」
...槿垣(むくげがき)...
夏目漱石 「思い出す事など」
...木槿(むくげ)かと思われる真白な花もここかしこに見られた...
夏目漱石 「初秋の一日」
...ちょうど木槿垣(むくげがき)を一重隔てて南隣りは沈澱組(ちんでんぐみ)の頭領が下宿しているんだから剣呑(けんのん)だあね」「困るね」と東風君が気の毒そうに調子を合わせる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...むくげの木にかこまれた畠の中にありました...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
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正岡子規 「古池の句の弁」
...後者は字引に「むくげ」とあるはたしかならねど「よし」にあらざるは勿論なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...奥村氏の前庭(ぜんてい)の紅木槿垣(べにむくげがき)に這(は)ひまつはりしもその花に候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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