...私は麦稈帽子(むぎわらぼうし)を被(かぶ)った妹の手を引いてあとから駈けました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...一人は麦藁帽(むぎわらぼう)を取忘れ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...詰物(つめもの)の麦(むぎ)わらをかきわけてさぐった...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...林のおくの方から、むぎわら帽子が、ゆらゆらと宙をとんで、こっちへ来るのであった...
海野十三 「火星兵団」
...日本(にっぽん)で生麦(なまむぎ)じけんがおこったという知(し)らせが...
高山毅 「福沢諭吉」
...雀(すヾめ)の子(こ)トコ ドンドコ ピイ ヒヤラヒヤア麦(むぎ)の上(うへ)をば風(かぜ)が吹(ふ)く...
竹久夢二 「桜さく島」
...鍔(つば)の広い麦藁帽(むぎわらぼう)は雑木の葉端(はさき)に当って落ちそうになる処があった...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...ほんの少しばかりいつもより鍔(つば)の広い麦藁帽(むぎわらぼう)をかぶるともう見当がちがって...
寺田寅彦 「子猫」
...低気圧が来る時には噴出が盛んになって麦藁帽(むぎわらぼう)くらい噴(ふ)き上げるなどと話しました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...麥(むぎ)ばかりのぽろ/\した飯(めし)であつた...
長塚節 「土」
...ありふれた紬(つむぎ)の前掛ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...着物は紬(つむぎ)の縞物で晝のまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紬(つむぎ)の黒紋附きを着て来ていたが...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...野生の燕麦(からすむぎ)をもって深く掩(おお)われたり...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...質素なる黒の上着に麦藁帽子(むぎわらぼうし)の拵(こしらえ)にて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
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森鴎外 「渋江抽斎」
...灰色ネズミたちが小麦(こむぎ)を一つぶのみこんだかのみこまないうちに...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...能美(のみ)郡白峯(しらみね)の「白山紬(はくさんつむぎ)」の名も言い添えねばならないでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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