...眩(まば)ゆい水煙(みずけむり)を揚げる事もあった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...水煙(みずけむり)を立てて跳(おど)りこんだ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...谷川は勿論(もちろん)峯々の間に白い水煙(みずけぶり)をなびかせながら...
芥川龍之介 「桃太郎」
...水煙渺(みずけむりびょう)として...
泉鏡花 「歌行燈」
...その水気(みずけ)というのは...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...水煙(みずけむ)りをあげて...
田中英光 「オリンポスの果実」
...思出の記は一瞬(いっしゅん)の水煙(みずけむり)を立てゝ印度洋の底深(そこふか)く沈んで往ったようであったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...全く水気(みずけ)の切れたお魚のようなものでございます」「それは御同前だ」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...あのお蘭さんというみずけたっぷりなお部屋様をそそのかして連れ出したのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...水気(みずけ)たっぷりな侘住居(わびずまい)をしているくらいですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...水気(みずけ)を含んだ黒土に映じて見事に見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...水気(みずけ)のないものには未練も執着もない...
夏目漱石 「野分」
...不顧身分有所建(みぶんをかえりみずけんずるところあり)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...方々の水気(みずけ)のない兀岩の上に...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...火焔鋩子(ぼうし)の返りが切先(きっさき)長く垂れて水気(みずけ)が滴(したた)るよう……中心(なかご)に「建武五年...
夢野久作 「冥土行進曲」
...と泥まじりの水煙(みずけむり)をあげましたが――...
吉川英治 「江戸三国志」
...範宴は水煙(みずけむ)りを上げて...
吉川英治 「親鸞」
...シットリとした水気(みずけ)をふくんで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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