...月に一円五十銭の収入(みいり)は覚束ない...
石川啄木 「足跡」
...旅人対手(あひて)の渡世だけに収入(みいり)も多く人気も立つてゐた...
石川啄木 「赤痢」
...砕いて言えば収入(みいり)が少いから...
泉鏡花 「薄紅梅」
...七間四面の堂の内に裸(はだか)なる人こみいりてあげたる手もおろす事ならぬほどなれば...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そのごあいさつではいたみいります...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...田舎に収入(みいり)のある秋のころであった...
徳田秋声 「爛」
...まことに収入(みいり)の多い稼業だからであろう」「――」「江戸中の猿曳は三谷橋(やばし)のほとりに十二軒の長屋を賜わり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ありがたすぎて痛みいりますわね」Kさんが渋い顔でいった...
久生十蘭 「だいこん」
...彼の収入(みいり)は前任者に比べたら二倍にものぼっていたが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...で今夜は思はぬみいり故生駒が奢るとある...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ようやく収入(みいり)がよくなってきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...抂(ま)げて一夜の宿をたのみいりそろ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...面白いほどみいりがあった...
山本周五郎 「初蕾」
...過分なご好遇は却っていたみいります...
吉川英治 「三国志」
...ただ河内地方は去年も今年もあいにくな旱魃(かんばつ)で作物のみいりはよくなく...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろも収入(みいり)に数えている常習のものだが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...このごろの収穫(みいり)の貧しい理由をいって聞かせると...
吉川英治 「親鸞」
...そいつは僕の収入(みいり)になるんだぜ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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