...この最初の乳が全体の乳にまじると...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その中に白のまじる風情はすばらしい...
高村光太郎 「山の秋」
...一日、壬申、幕府に於て和歌御会有り、題は梅花万春を契る、武州、修理亮、伊賀次郎兵衛尉、和田新兵衛尉等参入す、女房相まじる、披講の後、御連歌有りと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...ううむという先生の呻(うめ)き声さえまじる有様になって来たので...
太宰治 「不審庵」
...馬印(うまじるし)や旗指物(はたさしもの)がこゝに置いてあるところをみれば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...これもまた幾分他国訛のまじるのが見える...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...船は衝突(あた)つた、世に不可思議なフロリダ州人の肌膚(はだへ)の豹の目は叢(むら)なす花にいりまじり、手綱の如く張りつめた虹は遥かの沖の方海緑色の畜群に、いりまじる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...木枯の音にまじる隣室の淋しい寝息を聞きながら...
中谷宇吉郎 「『団栗』のことなど」
...外国語らしい言葉もときどきまじる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「潮休みには浜方がまじるので...
久生十蘭 「春の山」
...「今、池の端から人が駆けつけて、手入れがあって、お杉さんが、番所へ引かれたというのですよ」「何だって、お杉が!」さすがに、お初の語韻(ごいん)に、驚きがまじる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...木の葉の音やその中にまじる昼の虫の音を聞いていると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「御馬印揃(おんうまじるしぞろえ)」...
森鴎外 「渋江抽斎」
...わが歩兵どもの間に立ちまじるスイスの女たちをごらん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ僅かに放埓を調整し他の不徳がそこにまじるのを妨げるだけなのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...夜となれば君を見るべく往きしころ大川端をさまよひしころ酒の香に黒髪の香のまじるときふと悲しみを覚えけるかなかにかくに舞台の如く酔ひ痴(し)れし河合に似たるうつくしきひとわが友の女達磨の酔ひ描きをつくづく見ればかのひとに似るその中にわが悲しみをただひとり知るひととのみ思ひ初めにし笛彼が彼の女と親しくなつたのはその秋の展覧会に出品するために「笛」と題する彫塑を制作した時...
吉井勇 「酔狂録」
...朝空に誇っている馬印(うまじるし)の一つは...
吉川英治 「新書太閤記」
...金色(こんじき)の杵(きね)の馬印(うまじるし)が...
吉川英治 「新書太閤記」
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