...土間を見ましてございます...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...彼の祖先は有名なるユグノー党の一人でありまして...
内村鑑三 「デンマルク国の話」
...畝火(うねび)の白檮原(かしはら)の宮四〇にましまして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...王女はそれを見すまして...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...見合でもしさうな顔をしてきちんと取済ましてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...実にけしからん事を教えまして...
太宰治 「男女同権」
...どうにも薄気味悪がっていまして……困ってしまいますんで」と亭主はこうやってその話をしていることすら気味悪そうに言葉を切ったが...
橘外男 「逗子物語」
...先年若君が御誕生になりましてからは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...目をさまして暗くなった窓を眺めながら思うのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...ございましては」小太郎は...
直木三十五 「南国太平記」
...まして番地も知らないのである...
林芙美子 「玄關の手帖」
...鳥はみんな興(きょう)をさまして...
宮沢賢治 「貝の火」
...甥に筆を執(と)らせましてあのような手紙を差し上げさせましたので……まことに申訳(もうしわけ)……」と未亡人は頭を下げた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...スッカリ気に入るまでには小(こ)一年もかかりまして...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その時の形見でありまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...――まして二十日足らずの早づくりだ...
吉川英治 「私本太平記」
...光厳の三院におかれましても...
吉川英治 「私本太平記」
...振向いて、宮の森を指さし、「ご参詣は」「ただ今、参拝をすまして、これに休息しておるところですが」「では、そこまで、お顔をかして給わらぬか」公朝は、供の者をそこへ残して、もう先へ歩いてゆく...
吉川英治 「源頼朝」
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