...考ふるを好まざるなり...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「あすは、明日は、」
...人の蔵書を借りて読まざるべからず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...来世の裁判の如きは決して彼等に臨まざることと信ずるのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...我国社会運動の遅々(ちち)として進まざる...
高見順 「いやな感じ」
...たゆまざる努力を用いて必ずやこの老いの痩腕に八郎にも劣らぬくろがねの筋をぶち込んでお目に掛けんと固く決意仕り...
太宰治 「花吹雪」
...常は左程好(この)まざるものなれど...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...けだしその中央の部分に行なわるるものは何事もこれをその四隅に推し及ぼすは自然の理にして吾人は決してこれを怪しまざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...殆ど赤旗白旗と何の選む所なきを惜まざるを得ず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...殆ど閣下を死地に陥いるゝにあらずむば止まざるものなるに拘らず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...固より土佐派の楽まざる所なり横浜埋立事件起るや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...捕物小説を読まざるものの誣言(ぶげん)である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...また小林は予(かね)ての持論に、仮令(たとい)如何(いか)に親密なる間柄(あいだがら)たるも、決して、人の意を枉(ま)げしめて、己(おの)れの説に服従せしむるは、我の好まざる所、いわんやわれわれ計画する処の事は、皆身命に関する事なるにおいてをや、われは意気相投ずるを待って、初めて満腔(まんこう)の思想を、陳述する者なりと、何事においても、総(すべ)てかくの如くなりし...
福田英子 「妾の半生涯」
...同じ区劃の内に変化極りなく活動止(や)まざる人世の一部分なりとも縮写せんとするは難中の難に属す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...したがって蟻(あり)が一道を行きてやまざるを熊野参りに比したとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ一の很狗(こんく)を見るも競うて大いに吠え囓まざるなし...
南方熊楠 「十二支考」
...たくまざる人々の記録と...
宮本百合子 「明日の言葉」
...而於物無所不包(ものにおいてつゝまざるところなし)...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...またその深編笠の正体も怪しまざるを得なくなる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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