...どこにもすきまがねえ...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...天の金山(かなやま)の鐵(まがね)を取りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...眞金(まがね)のつやを見まくせば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
......
武田祐吉 「古事記」
...それから、ねえ、かず子、叔父さまがねえ、もう一つお言いつけになっているのだよ...
太宰治 「斜陽」
...それでね、直治が帰って来て、お母さまと、直治と、かず子と三人あそんで暮していては、叔父さまもその生活費を都合なさるのにたいへんな苦労をしなければならぬから、いまのうちに、かず子のお嫁入りさきを捜すか、または、御奉公のお家を捜すか、どちらかになさい、という、まあ、お言いつけなの」「御奉公って、女中の事?」「いいえ、叔父さまがね、ほら、あの、駒場(こまば)の」と或る宮様のお名前を挙げて、「あの宮様なら、私たちとも血縁つづきだし、姫宮の家庭教師をかねて、御奉公にあがっても、かず子が、そんなに淋(さび)しく窮屈な思いをせずにすむだろう、とおっしゃっているのです」「他に、つとめ口が無いものかしら」「他の職業は、かず子には、とても無理だろう、とおっしゃっていました」「なぜ無理なの? ね、なぜ無理なの?」お母さまは、淋しそうに微笑(ほほえ)んでいらっしゃるだけで、何ともお答えにならなかった...
太宰治 「斜陽」
...「お母さまがね、あの時、裏切られたって言ったのは、あなたが山木さまのお家を出て来た事じゃなかったの...
太宰治 「斜陽」
...こまがね七十目ばかり取り集め...
太宰治 「新釈諸国噺」
...」と吉郎兵衛は尻端折(しりばしょ)りして薄暗闇の地べたを這(は)い一歩金やらこまがねやらを拾い集めて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...例のごろごろさまがね...
徳田秋聲 「和解」
...真鉄(まがね)の盾(たて)...
夏目漱石 「倫敦塔」
...おこられるからね」「真金町(まがねちょう)? 毎航海さ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...お月さまがねえや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...長い髮を鐡(まがね)のやうに光らせながら...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...早も咲有流(さきたる)(二月十七日)元義の歌送大西景枝真金(まがね)吹く吉備(きび)の海に...
正岡子規 「墨汁一滴」
...わかい王さまがねむっていますと...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...こんにちさまがね」「あたしゃ子供にきかれて弱りぬいたよ...
山本周五郎 「季節のない街」
...おてんとさまがね」勝子や良江が来ればみんな口をつぐむ...
山本周五郎 「季節のない街」
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