...稀(まれ)には彼自身も少年のいることを忘れたように帽子屋(ぼうしや)の飾り窓などを眺めている...
芥川龍之介 「浅草公園」
...てんじょうと縁鍔(ふちつば)だけになるぼうしをかぶっていました...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...雪のように白い着物を着て、ぼうしには、ながい、緑色の絹のリボンをまいた、ふたりのかわいらしい女の子が、それにのってゆられています...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...火災(かさい)の防止(ぼうし)を眞先(まつさき)にし...
今村明恒 「地震の話」
...災害防止(さいがいぼうし)昔(むかし)の人(ひと)は地震(ぢしん)の搖(ゆ)り返(かへ)し...
今村明恒 「地震の話」
...一寸法師(いっすんぼうし)みたいなまっ黒なやつでした...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...旅の法衣をつくらふことも・すわれば風がある秋の雑草・寝ころべば青い空で青い山で・何もかも捨てゝしまはう酒杯の酒がこぼれるうらに木が四五本あればつく/\ぼうし(白船居)追加・海をまへに果てもない旅のほこりを払ふ・ふるさとの山にしてこぼるゝは萩九月十三日曇...
種田山頭火 「行乞記」
...……△裏山でもうつく/\ぼうしが鳴きはじめた...
種田山頭火 「其中日記」
...彼処(あち)此処(こち)に鳶色に焦(こが)れた欅(けやき)の下樫(かし)の木蔭に平和を夢みて居る幾個(いくつ)の茅舎(ぼうしゃ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一念(ねん)發起(ほつき)して帽子(ぼうし)も靴(くつ)も取(と)つて捨(す)て...
樋口一葉 「われから」
...東京付近では房州(ぼうしゅう)〔千葉県の南部〕...
牧野富太郎 「植物知識」
...五フランの銀貨(ぎんか)をぼうしに落としてくれた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...向(むこ)うから黒い影法師(かげぼうし)と一緒(いっしょ)に...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...アラムハラドは長い白い着物(きもの)を着て学者のしるしの垂(た)れ布(ぬの)のついた帽子(ぼうし)をかぶり低(ひく)い椅子(いす)に腰掛(こしか)け右手には長い鞭(むち)をもち左手には本を支(ささ)えながらゆっくりと教えて行くのでした...
宮沢賢治 「学者アラムハラドの見た着物」
...皆藁帽子(わらぼうし)を冠り...
夢野久作 「眼を開く」
...剣把(けんぱ)から鋩子(ぼうし)までを俯仰(ふぎょう)すれば...
吉川英治 「三国志」
...望蜀(ぼうしょく)冬が近づいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...同憂(どうゆう)安土(あづち)にある三法師君(さんぼうしぎみ)も...
吉川英治 「新書太閤記」
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