...葉子はもうこんな程々(ほどほど)な会話には堪(た)えきれなくなって来た...
有島武郎 「或る女」
...我儘もほどほどにしろ...
有島武郎 「星座」
...ほどほどにするがいい...
太宰治 「秋風記」
...いかに妻が可愛いからとはいえ莫迦な金を費うのもほどほどにせよ! と忠告してきたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...阿呆もほどほどにしておきなされや...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほどほどのところでとめておくほうがいいのだと私は思いますが...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...ショオマレェは麦粉や火薬の樽をほどほど海に捨てさせ...
久生十蘭 「海難記」
...十二人がほどほどに飽くことができた...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...勝負はほどほどで...
火野葦平 「花と龍」
...……ほどほどにしとかんと...
火野葦平 「花と龍」
...わかるところと知らないところとのつり合いがほどほどだと見え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...金吾もほどほどに相手になってりゃよからず...
三好十郎 「樹氷」
...皆ほどほどに源氏は愛していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ほどほどに賢くあれ」という神の声と一致する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戯れもほどほどにしてくれ...
吉川英治 「三国志」
...悪戯(いたずら)もほどほどにしろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ほどほどにしようと思いますが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ほどほどで諦めてぴしよ/\の朽葉を踏みながら宿の庭まで歸つて來ると...
若山牧水 「樹木とその葉」
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