...ぶらりぶらりということは...
泉鏡花 「悪獣篇」
...少し廻り道してもぶらりぶらりと歩くことです...
竹久夢二 「砂がき」
...まだ独身で毎日毎日をぶらりぶらり遊んですごしているゆえ...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...両手をうしろに組んで街道のまんなかをぶらりぶらり...
太宰治 「狂言の神」
...まるで無意志の犬のように、ぶらりぶらり、だらしない歩きかたをして、私たちから少し離れて、ついて来る...
太宰治 「乞食学生」
...毎日ぶらりぶらりと手下を引連れて都大路を歩きまわり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ぶらりぶらり歩く...
種田山頭火 「行乞記」
...青い月光の下で藤野がぶらりぶらり歩いていた...
寺田寅彦 「花物語」
...橋の袂をぶらりぶらりしていた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...佐野陽吉はぶらりぶらりと歩いていた...
豊島与志雄 「裸木」
...ぶらりぶらりと風にゆれながら...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...ぶらりぶらりと歩調を合わせて歩き始めたからであります...
西尾正 「陳情書」
...幾里の登り阪を草鞋(わらじ)のあら緒にくわれて見知らぬ順礼の介抱に他生(たしょう)の縁を感じ馬子に叱られ駕籠舁(かごかき)に嘲(あざけ)られながらぶらりぶらりと急がぬ旅路に白雲を踏み草花を摘(つ)む...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...何か発句にはなるまいかと思ひながら畦道(あぜみち)などをぶらりぶらりと歩行(ある)いて居るとその愉快さはまたとはない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いつでもぶらりぶらりと...
村山籌子 「川の中へおつこちたお猫さん」
...ぶらりぶらりと歩いている豚はどう...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...だのに――万太郎が雪踏(せった)を鳴らして、ぶらりぶらり、さなきだに感覚的な盗賊たちの目をひくような彷徨をやっていたひには堪ったものではない、ぶちこわしです...
吉川英治 「江戸三国志」
...ぶらりぶらり肩をならべてゆく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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