...大きい浅黄色の破風呂敷(やれふろしき)を物をも云はず其盛装した令夫人に冠せた事などは...
石川啄木 「葬列」
...ふろしき包みを持ったほうの手で格子戸を開けようとするがうまく開(あ)からない...
伊藤左千夫 「廃める」
...アン巻きの道具を背負った男とふろ敷包みを下げた私は...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...重そうな五つのふろしき包みを指さしてみせました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...何かふろしき包みのようなものを...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ふろしきを被つて...
太宰治 「津軽」
...まん中に一本縫(ぬ)い目のあるらしい銘仙(めいせん)のふろしき...
壺井栄 「二十四の瞳」
...渋柿)曙町より(二十六)風呂桶(ふろおけ)から出て胸のあたりを流していたら左の腕に何かしら細長いものがかすかにさわるようなかゆみを感じた...
寺田寅彦 「柿の種」
...すると左の手に持っているふろしき包みの中の書物が共鳴して振動する...
寺田寅彦 「試験管」
...風呂(ふろ)にはいっては長椅子(ながいす)に寝そべって...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...彼女は子供たちを風呂(ふろ)へ入れてから旅の支度(したく)をさせた...
徳田秋声 「仮装人物」
...私は折々この貸長屋の窓下をば監獄署から流し出す懲役人の使った風呂(ふろ)の水が...
永井荷風 「監獄署の裏」
...其(そ)の晩(ばん)勘次(かんじ)は二人(ふたり)を連(つ)れて近所(きんじよ)へ風呂(ふろ)を貰(もら)ひに行(い)つた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)の風呂敷包(ふろしきづゝみ)から獲(え)つゝあつた金錢(きんせん)は些少(すこし)のものであつたが...
長塚節 「土」
...風呂桶(ふろおけ)の中へ飛び込んで...
夏目漱石 「三四郎」
...いきなり風呂場(ふろば)へ行って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...自分は顔を洗いに風呂場(ふろば)へ行った...
夏目漱石 「文鳥」
...食糧(しょくりょう)を風呂敷包(ふろしきづつ)みにして...
林芙美子 「河沙魚」
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