...もともと二人ともひとりよがりの世間知らずなので...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そしてそれは決してひとりよがりなユートピアを夢みているのではなくて...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...なんといふ浅はかなひとりよがりの考へ方か...
太宰治 「右大臣実朝」
...れいのひとりよがりの誇張法か...
太宰治 「鴎」
...ひとりよがりだ...
太宰治 「秋風記」
...たいてい支那に対するひとりよがりの偏見を振りまわして生きています...
太宰治 「惜別」
...なんという浅はかなひとりよがりの考え方か...
太宰治 「鉄面皮」
...胸を割ってみせたいくらい、まっとうな愛情持っていたって、ただ、それだけで、だまっていたんじゃ、それは傲慢(ごうまん)だ、いい気なもんだ、ひとりよがりだ...
太宰治 「火の鳥」
...胸を割つてみせたいくらゐ、まつたうな愛情持つてゐたつて、ただ、それだけで、だまつてゐたんぢや、それは傲慢だ、いい気なもんだ、ひとりよがりだ...
太宰治 「火の鳥」
...はっきりした言いかたをするなら、それは、作家の、ひとりよがりの、早合点に過ぎぬだろう...
太宰治 「盲人独笑」
...またひとりよがりの自慰的お座敷芸でもない...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...少しでも話の内容なり文章なりが退屈になればすぐ聴手がごそごそしはじめるので全然作家のひとりよがりを許さない...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...ひとりよがりがはいって面白くない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...己の方ではあつちが惡いんだとひとりよがりに決めてゐたが...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...ひとりよがりになるとか...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...ひとりよがりではないかといふ※びである...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...ひとりよがりの佗びしいヒネくれたわたしの小さな考えであったのだ...
室生犀星 「みずうみ」
...作家のひとりよがりだけでは完成されないのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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