...何かはしらず守り札ひきまくり捨てければ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...拍子木(ひょうしぎ)の音(おと)と幕明(まくあき)の唄(うた)とに伴ひて引幕(ひきまく)の波打ちつつあき行く瞬間の感覚...
永井荷風 「江戸芸術論」
...浮雲の引幕(ひきまく)から屈折して落ちて来る薄明(うすあかる)い光線は黄昏(たそがれ)の如く軟(やわらか)いので...
永井荷風 「監獄署の裏」
...横手(よこて)の桟敷裏(さじきうら)から斜(なゝめ)に引幕(ひきまく)の一方(いつぱう)にさし込む夕陽(ゆふひ)の光が...
永井荷風 「すみだ川」
...折々(をり/\)吹込(ふきこ)む外の風(かぜ)が大きな波を打(うた)せる引幕(ひきまく)の上を眺(なが)めた...
永井荷風 「すみだ川」
...引幕(ひきまく)には市川(いちかは)○○丈(ぢやう)へ...
永井荷風 「すみだ川」
...横手の桟敷裏(さじきうら)から斜(ななめ)に引幕(ひきまく)の一方にさし込む夕陽(ゆうひ)の光が...
永井荷風 「すみだ川」
...それ故私は旅館の寝床の毛布を引捲(ひきまく)る時にはいつも嫌悪の情に身を顫(ふる)わす...
永井荷風 「夏の町」
...引幕(ひきまく)...
永井荷風 「深川の唄」
...ハイフェッツの人間離れのした冷たい技巧でひきまくる快さは非凡だ(ビクターJD一〇二一―二)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...引幕(ひきまく)を贈ることもあった...
長谷川時雨 「神田附木店」
...ある日特(こと)に小介(こもの)をして大きなる新調の引幕(ひきまく)を持ち来らしめ...
福田英子 「妾の半生涯」
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